【リードボーカル向け】歌を今よりも上手く歌えるようにする為の2つのアプローチ

昨今、アカペラをしている人の中には、より高いレベルでの歌を歌うために、ボイストレーニング(ボイトレ)をしたりする人も増えてきたように思います。

例えば、アカペラ経験のあるボイストレーナー、白石涼さんがYouTube上で公開している「しらスタ」では、歌をレベルアップさせる為の様々なテクニックや練習法が公開されており、ボイトレに対する敷居を、良い意味で下げてくれているように思います。

私は声楽の専門家ではないので、技術的な裏付けのあるサポートなどはできませんが、自分なりに、今までアカペラを続けてきた上で、より良い歌を歌えるようにするために意識してきたことを、今日は書こうと思います。

2つのアプローチ

客観的なアウトプットを鍛える

まずお伝えするのは、ほとんどの人が経験したことがあるであろう上達法、すなわち「客観的に測定可能な能力を鍛える」アプローチです。

こちらは、それこそボイトレのような技術向上を主眼においたアプローチで、明らかに自分の中で変化を認識しやすいかなと思います。

声量を上げるためのトレーニングや、音感トレーニング、リズムトレーニング、歌唱域を広げるトレーニングなどがこれに当たるかと思います。

学習に例えるなら、テストの点数を上げるための勉強に近いですね。

基礎力の不足を感じていたり、歌が上手くなりたいけどどうしたら良いかわからない、という方は、まずはこうした基礎力の向上に繋がるようなアプローチをしてみると、今までできなかったことができるようになるので、今後のアカペラ生活がより楽しいものになると思います。

主観的なアウトプットを鍛える

こちらは、ある程度基礎的な能力が付いている人向けのアプローチです。

「どこまでのレベルが基礎か?」という疑問はあると思いますが、個人的には、カラオケの通常採点で80点が取れる程度であれば、基礎力はあるかと思います。

私が今回の記事でよりお伝えしたいのは、こちらの「主観的なアウトプットを鍛える」という方なので、少し詳しく書いていきますね。

こちらを学習に例えると、大学における研究などが当たります。

ここでは、「自分自身がどんなふうに歌いたいのか」を考える前に、様々なインプットを通じて、いろんな人の歌い方や、音楽そのものを研究することが重要です。

そこから自分が実現したいものや、合いそうなものを取捨選択し、残したものをミックスしたり育てたりすることで、個性を磨いていくような考え方です。

不十分なインプットのままアウトプットを鍛えようとしても、自分の知っている歌や音楽の中からしか選べないので、その中で自分らしさを完成させても、それは誰かの真似事である場合が往々にしてあり、なかなか本当の意味での自分らしさや個性には結びつきません。

単純に組み合わせの問題とも取れますね。
引き出しが多ければ多いほど、個性を発揮しやすい状態になると思います。

80点の歌が歌えていればアカペラにおける「一定のレベル」には達していると思いますが、ここから抜け出すには、「上手く歌いたい」という気持ちだけでは叶いません。

就職活動で自分にあった業界や企業を探すように、自分に合った音楽や歌を探す作業は、基礎的な歌唱力を持っている人全員にとって、大切なアプローチだと思います。

私自身、在学中にこのアプローチをせず、只々上手い歌を目指しては、思うように上手くいかない日々を過ごしていましたが、社会人になって、より広い世界でアカペラができるようになり、そこで沢山の人の歌を聴いているうちに、少しずつ自分らしい歌がわかってきたような感じです(まだまだですが)。

「上手い歌」というのは、様々な要素が複雑に重なり合って出来上がるものだと思います。

 

双方のアプローチを組み合わせて相乗効果を生み出す

1つ目のアプローチにあるような「技術向上」に関するアプローチは、確かに重要ですし、80点以上が取れている人でも、そこから落ちずに、さらに良い状態で歌えるようにするためには必要な観点です。

しかし、そちらにばかり傾倒していても、歌に自分なりの味を出すのは難しいと思います。

歌についての個性は、その人自身の、歌や音楽に関する研究の成果とも言えます。

そういった研究の成果の1つひとつが、その人自身の人となりを作り、その人にとって魅力的な歌声を作り、やがてその人自身のアイデンティティを強く表す「個性」として体現されるのだと思います。

 

結局、楽しいからアカペラ続けてるんだよね

研究、研究と言ってきましたが、やっぱり第一はアカペラを心から楽しんでいるかに尽きると思うので、上手くいかないことがあっても、そこで落ち込まないでください。

今まで積み重ねてきたことは、決して無駄になったりなんかはしません。
なぜなら、引き出しは多い方がよくて、そのどれにも、自分なりの個性を出すヒントが隠れているからです。

自分なりの歌や音楽に辿り着くための道を諦めずに、進んでいって欲しいなと思います。

私もまだまだ道半ばです。
一緒にこれからもアカペラを、歌を楽しんでいきましょう。