「リモートアカペラを”選ぶ”」という感覚

久しぶりに、アカペラについてつらつらと書いてみたくなったので、こちらに記事を書いてみようと思う。

コロナの第二波が到来して、アカペラライブはおろか、みんなで一ヶ所に集まって練習をすることもままならない状況が続いている。

この状況を悲観している人は、決して少なくないと思う。そりゃ、みんなで集まって歌うのがアカペラの醍醐味だものね。それができないところに楽しさを見出すのなんて難しいから、思うようにアカペラ活動ができなくてヤキモキしている人もいると思う。

コロナ禍におけるsuisaiの活動

自分が所属しているsuisaiというグループでは、コロナ禍早期から、違った形での発信方法を模索し続けてきた。その結果、リモートでのアカペラ練習を発明して、今できる練習を重ねたり、副産物としてリモートアカペラに関する技術がそれぞれのメンバーに身についてきて、より質の高い録音、より質の高い発信方法を前向きに探るまでになった。

suisaiで試したリモートアカペラ練習についての詳細は、下記記事を参照されたい。

以下の動画は、suisaiのリモートアカペラ活動の一部である。

コロナ禍におけるosco;picaroの活動

もう一つの所属グループ、osco;picaroでも、仕事の都合で元々6人から5人に人数を減らしての活動を余儀なくされていたが、不幸中の幸いというべきか、リモートアカペラによって、再び6人によるリモートアカペラの発信という形で、フルメンバーの活動ができるようになった。

6人に戻っての初めてのリモートアカペラ動画は以下を参照されたい。

また、新たな試みとして、演奏曲のリクエストや、osco;picaroへの楽譜提供をしてくれるアレンジャー募集も行い、現在、企画が鋭意進行中だ。

既に上記企画による動画も一本できている。それが以下動画。

このようにして、普段のアカペラ活動では決してやろうともしなかった繋がりから作品が生まれたりするのは、コロナ禍における副産物と言っても良いかもしれない。

過去のやり方に縛られる必要はない

今まで、アカペラの発表の場としては、ライブ形式によるものがほとんどだった。今回のコロナ禍によって、インターネットを駆使したコンテンツ制作に拍車がかかり、リモートアカペラが各地で行われるようになった。

ただしこれは、元々動画制作や音源のミキシングに長けた人がメンバー内にいたり、グループメンバー全員が、リモートアカペラについて最低限の知識や理解を共有できていなければならない、という、今までと全く違ったハードルが存在する。そのため、「リモートアカペラをやりたくてもできない」という思いを抱えている人も、少なくないのではないだろうか。

King of Tiny Roomが運営しているオンラインアカペラサークル ACAPPELLER.JP でも、コロナ禍におけるアカペラ活動の楽しみ方について、日々、様々なアイデア出しや議論が絶えない。2020年7月現在、60名を超えるサークル員が所属しているので、興味のある人はぜひ入会して、オンラインアカペラサークルならではの独特な空気を味わってみて欲しい。きっとこういう場を求めている人も、決して少なくはないと思う。

それから個人的に、リモートアカペラをやってみたいけど、なかなかできない環境にある人のために、リモートアカペラ動画をみんなで作る企画も立ち上げている。こちらも、興味があればぜひ参加してみて欲しい。

リモートアカペラを「選ぶ」

suisaiは、積極的にリモートアカペラによる発信を選び、遂に「オンラインライブ “mado”」を開催するに至った。今後も月1回のペースで配信予定なので、見てみたい方はぜひ、suisaiのYouTubeアカウントをチャンネル登録しておいて欲しい。

osco;picaroでも、今後リモートアカペラ動画を定期的に発信する予定なので、今後の動画を確認したい方は、Twitterのアカウントをフォローしておいて欲しい。

暗中模索から、新しい表現が生まれる

suisaiもosco;picaroも、何のハードルもなしにここまでの動画を制作できるようになったわけではない。技術的な障壁や、意見がぶつかることも沢山あったが、それでも誰一人行動を止めたり、諦めたりすることがなかった。そうして出されたアイデアが練り上がり、動画を出すまでに至った経緯がある。

きっと他の動画投稿者も、似たようなハードルを乗り越えているのではないかと思う。過去にあまりやったことがないことを率先してやるのは、難しいことの方が圧倒的に多いし、費用対効果も薄い場合が多い。それでも諦めずに、歩みが遅くても進めていけば、諦める人よりは良いものが作れるようになる。結果的にそれが満足いく結果にならなかったとしても、動画を作った経験は、きっと思いもよらない他の場所で活きるかもしれない。

できないことばかりに目を向けて諦めるのではなく、わからない、できないことが何なのかを理解して、今、自分たちにできることを、少しずつ広げていくことによって、新しいステージに立てるようになるかもしれない。

コロナ禍をバネに、もっともっとアカペラを盛り上げていきたい、そしてそれをする方法を、静かに考えている。