
ビートボックスにも、大会はあるんです。#2
あかぺらぶ。をご覧の皆様こんにちは。
ハモネプオタクのビートボクサー、あんぼです。
さて、この記事は
の続きになります!
今回は
JapanBeatboxChampionship
(以後:JBC)の歴代優勝者を紹介していきたいと思います。
JBCには複数の部門があり、これまでに開催されたのは
・ソロバトル部門
・チーム部門
・女性ソロ部門
・タッグ部門
・キッズ部門
の5つ。
今年で10年目を迎えるJBCは
・ソロバトル部門
・タッグ部門
・キッズ部門
の3つが開催されます。
今回の記事ではソロバトル部門の歴代優勝者を
筆者の独断と偏見で
紹介していきます!
少し長くなりますが、お付き合いください!
JBC2010 Champion
-最強の妖怪-
妖怪うらに洗い
記念すべき第1回大会の優勝者は、妖怪うらに洗い。これまでも数々の大会で優勝経験があり、今大会も大本命の1人。準決勝では日本のビートボックスシーンのパイオニアAFRA、決勝ではHumanDJことHIRONAとの激戦を制した。
妖怪うらに洗い1番の武器と言えるのが、圧倒的な歌唱力と、それを後押しする音域。ビートやスクラッチを駆使するビートボックスにおいて歌をメインに戦うスタイルは正に唯一無二。
2012年に開催された世界大会ではそのスタイルが評価され、日本人として初めてファイナリストに選出された。
JBC2011 Champion
-Beatbox Samurai-
TATSUYA
2度目の開催となったJBC2011。前回大会では準決勝でHIRONAに敗れたTATSUYAがリベンジマッチを制して決勝に進出。同じく前回大会のリベンジマッチを制して勝ち上がったKAZとの一戦を制し、優勝を果たした。
そんなTATSUYAの武器といえば、ビートの細かさとスラップベースの再現度。
TATSUYAは自身の代名詞ともいえるスラップベースを武器に、2014年に開催された国際大会で国外の強豪を退けベスト4の成績を残した。
JBC2012 Champion
-帰ってきた妖怪-
妖怪うらに洗い
世界大会を経て2大会ぶりに帰還した初代王者が、圧倒的なパフォーマンスを見せつけ2度目の優勝。決勝では準々決勝で史上初の連覇を目指す前回王者TATSUYAを退けたGolden teen、すらぷるためと死闘を繰り広げた。
歌唱力や音域は健在ながら、2010年以上にビートの細かさや音量、音質に磨きがかかったまさに「絶対王者」。
JBC2013 Champion
-Beatbox Last Samurai-
TATSUYA
前回準優勝のすらぷるためが初戦で、前回王者の妖怪うらに洗いが準々決勝で敗北する中、4年連続ファイナリストのTATSUYAが2度目の栄冠を手にした。準決勝では妖怪うらに洗いを撃破したダークホースYuya、決勝では初戦ですらぷるためを倒した新世代の革命児、Sh0hとJBC史上初となる決勝延長戦を繰り広げ、今大会は未だに「史上最高レベル」の呼び声が高い。
また、今大会を最後にTATSUYAはJBCの運営に徹することを表明。優勝という最高の形で自身の花道を飾った。
JBC2014 Champion
-新世代の革命児-
Sh0h
2年連続の決勝進出を果たしたSh0hが延長戦を制し初の優勝。決勝の相手はJBC2012で敗れた因縁の相手であるTATSUAKI。圧倒的なスキルとテクニックで果敢に攻め続けるTATSUAKIに対し、構成やグルーヴ、緩急を駆使して戦うSh0h。
最後の最後まで勝敗が読めない名勝負だったが、僅差でSh0hに軍配があがった。
Sh0hのビートの特徴として、前述した通り構成やグルーヴが上げられる。また、音1つ1つの再現度や音色の心地良さは世界的に見てもトップクラス。
2015年に開催された世界大会では、日本人として2人目のファイナリストとなった。
JBC2015 Champion
-Darkness Creator-
KAIRI
16人中10人が初のファイナリストというフレッシュな顔ぶれが揃ったJBC2015。初の決勝進出を果たしたJBCファイナリストの常連、KAIRIが栄冠を手にした。
KAIRIの強みはズバリ、ビートの緩急と圧倒的な世界観。スローなビートで始まったかと思えば、突如攻撃的に。勢いのあるビートを刻んでいたかと思えば、ガラリと色を変える。先の展開が読めず、完成された1つの楽曲を聴いているかのような印象さえ受ける。
「ピカソの絵にも、スピルバーグの映画にも負けない作品を、自分のビートボックスで表現したい。」
優勝者インタビューでそう語ったKAIRIは現在、シーンを牽引するアーティストとして一線で活躍している。
JBC2016 Champion
-北のBeat Machine-
TATSUAKI
初のファイナリストながらベスト4まで上り詰めたJBC2012以降、毎年優勝候補の筆頭と目されていたTATSUAKIが7代目王者の座を射止めた。
準決勝では同じく北海道のビートボクサーである超新星、SHOW-GOとの延長戦を制したTATSUAKI。決勝を争ったのは、前回大会で初のファイナリストながら決勝に上り詰めたBATACO。大会史上初となる準優勝経験者同士の決勝戦に会場は大いに盛り上がった。
TATSUAKIの武器は圧倒的なスキルとテクニック。他の追随を許さないビートの細かさや音圧は、マシーンによる打ち込みと勘違いするレベル。
JBC2017 Champion
-Lip Roll Meister-
Ettoman
JBC史上最多、6度のファイナリストを経験するEttomanが悲願の初優勝。決勝の相手は同年、アジア各国の大会で結果を残したビートボクサーと、動画予選を突破したビートボクサーのみが参加することの出来るアジアの頂点を決める大会「Asia Beatbox Championship」で日本人初の優勝を勝ち取ったBATACO。大会前から優勝候補と目されていた2人の激突は、JBC史に残る一戦となった。
そんなEttomanの代名詞と言えるのが、唇の振動を駆使したテクニック。リップベースやリップロールと呼ばれるこの技を駆使するビートボクサーは国内外問わず多くいるが、Ettomanは音量、音質、音圧どれをとっても世界トップクラスのクオリティを誇る。
JBC2018 Champion
-4つ打ちの申し子-
momimaru
平成最後の開催となったJBC2018。準々決勝で前回王者のEttomanが敗退する波乱が巻き起こる中、抜群の安定感を武器にmomimaruが平成最後の優勝を勝ち取った。
準々決勝でEttomanを撃破し勢いに乗るGolden rookieあきっちーを破り決勝に勝ち上がった琉球からの刺客、DUB-OXとのラストバトルは同年代のライバルとしてお互いを称えあいながらも全力でぶつかり合う、Peace溢れる対戦となった。
momimaruのビートはシンプルで聴きやすい構成の中で安定感・グルーヴ・破壊力と三拍子揃っており、連覇を狙うJBC2019でも優勝候補の筆頭と目されている。
いかがでしたでしょうか。
これまでに数々のドラマ、チャンピオンが生まれたJBCはいよいよ今年で10年目を迎えます。
次回はそんな記念すべき大会のファイナリスト達を紹介していきたいと思います!
また、今回の記事を見て「過去のJBCを見てみたい!」と思った方。
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