#13 Remoteアカペラ練習法

こんにちは、suisaiのKomeiです

コロナウィルスの影響で「3つの密」を避けることが求められるこのご時世、”みんなで集まって歌う”ことが活動の基本となるアカペラも必然、自粛せざるを得ない状況になっています

何とかこの状況下でもアカペラの練習や作品作りが出来ないか、特別な機材や能力がなくとも、少しの工夫で誰でもアカペラの活動を継続できるようになってほしいと思い、suisaiのメンバーで《Remoteアカペラ練習法》を考えました

ぜひ参考にしてみてください

はじめに

この練習法を考え、公開しようと思ったのは、アカペラがやりたくてもなかなか出来ずにいるアカペラーを、一人でも多く前向きにしたいというシンプルな気持ちからスタートしました

録音機材や通信回線などの環境が整っている人や、知識やノウハウを持っている人だけでなく、誰でもアカペラを楽しめるように、下記条件のもとで練習法を考えました

  1. リモートで可能
  2. 録音機材等が無くても可能
  3. 専門的な知識が無くても可能
  4. 練習成果が出る

事前準備

メンバー全員

  • マイク付きイヤホン(持っていない場合は通常のイヤホンでも可)
  • スマートフォンまたはタブレット(iPad等)
  • (iPhoneの方) GarageBandアプリ
  • (iPhone以外の方) 録音アプリ

PCやスマホの操作に一番強いメンバー1人

  • DAWソフト

大まかな流れ

  • テンポとピッチを合わせるための《伴奏トラック》を用意する
  • GarageBand(録音アプリ)で伴奏トラックに合わせて各々が《個別トラック》を録音
  • 個別トラックをDAWに集約してミキシング
  • ③で作ったミックス済み音源をメンバーに共有しながらフィードバック

STEP① 《伴奏トラック》を作成

今回の練習法は、それぞれが自宅で自分のパートを歌って録音する形で練習を進めます
その際、各自が自由に歌ってしまうとテンポやピッチがバラバラになってしまうため、参考にする《伴奏トラック》を作ります

過去に練習したことがある曲

《過去の練習音源》をそのまま使ってください

新曲or過去の練習音源がない曲

MuseScore等のノーテーションアプリを使用し、音源を作成します

メトロノームの代わりとしても使うため、

  • 曲の前に1小節追加(テンポに注意)
  • 楽器を追加(ウッドブロックがおすすめです)
  • 曲の最後まで4分音符を入力し続ける
  • エクスポートよりmp3で出力

以上の流れで作成してみてください

《伴奏トラック》作成の詳しい手順(MuseScore)

STEP② 《個別トラック》を録音

録音方法は持っているスマートフォンとイヤホンによって方法が異なります

皆さんがお持ちのスマホ・イヤホンの種類に合った録音方法の動画を観て実践してみて下さい

スマホ・タブレットの種類

iPhone, iPad

デフォルトで搭載されているGarageBandアプリを使用して録音を行います

《個別トラック》録音の詳しい手順はこちら(iPhone/iPad⇒Garage Band)

Androidほか他社端末

※suisaiは全員Appleユーザーのため、Android等他社端末のアプリや音質は検証中です

スマートフォンの録音アプリを使用して録音をします

GarageBandのように、伴奏トラックを同時再生して録音できる無料のDAWアプリが存在しているか確認出来ていないため《伴奏再生用のPC等》が必要です

手順は非常に原始的ですが、

  1. PC等で伴奏トラックを再生する
  2. 伴奏トラックを再生すると同時に、録音アプリの録音ボタンを押す
  3. 歌う

以上です

イヤホンの種類

マイク付きイヤホン(ケーブルあり)

イヤホン付属のマイクで録音してください

※音質を統一するため、録音時はなるべく”正規付属品”の使用をおすすめします

マイク付きイヤホン(ワイヤレス)

イヤホン付属のマイクで録音が可能ですが、Bluetooth接続の遅延が発生するため、録音しにくい場合があります
遅延が気になる方は、ケーブルありのマイク付きイヤホンを使用する、またはマイク無しのイヤホン(下記C)で録音してください

マイク付きイヤホンを持っていない

通常のイヤホンで音を確認しながら、スマートフォン本体のマイクで録音してください

STEP③ 個別トラックをDAWでミキシング

メンバー全員の個別トラックが完成したら、いよいよミキシングを行います

ここでは、《Studio One》《GarageBand》の2種類で方法を解説しています
Studio Oneは無料のPrime版がかなり高性能で音質もよくお勧めで、作品つくりまでやりたい人はこちらが良いと思います(僕は有料版を使っています)
GarageBandはMacやiPad、iPhoneでもミキシングができる手軽さが魅力で、画面の小さいスマホだと若干のストレスを感じますが、直感的に操作できるので初心者でも簡単です

Studio Oneでのミキシング

(ダウンロードはこちら)

www.mi7.co.jp/products/presonus/studioone/prime/

GarageBandでのミキシング

STEP④ ミックス済み音源を共有し練習

上記作業で「全員が一緒に歌った」音源が完成します

ここからはかなり自由度が上がりますので、参考までにsuisaiの練習方法を共有します

  • Zoomを使って音源をみんなで聴き、課題や疑問、表現の方向性をすり合わせ
  • 「自分だけミュート」の音源を作って、それに合わせて練習、再録音
  • DAWを用いて、表現やアイデアを即時具現化(例:高めにピッチを変更したの時の印象を確認)、「お手本」の音源の作成

等です

実際に練習してみた感想

正直、非常に「ためになる」練習だと感じました

自分の歌と向き合い成長する機会として「レコーディング」は練習に勝る経験だと思っているのですが、この練習はまさに毎回レコーディングしているようなものなので、新たな発見がたくさんある練習法だと思います

 

慣れるまでに少し時間がかかりますが、デバイス音痴が2人もいるsuisaiでも何とか無事に練習が出来たので、きっと皆さんならすんなり出来ると思います


追記

記事公開後、皆さんから幾つかのコメントやご意見を頂いたのでこちらに追記します

NETDUETTO(SYNCROOM)

YAMAHAのサービスで、「オンラインでのリアルタイムセッション」が可能なソフト“NETDUETTO”が公開されています
www.netduetto.net/

NETDUETTOは既にsuisaiでも実際に試していましたが、いくつかの問題点が解決できず、また今回の練習法が目標とする「専門的知識なく誰でも出来る練習法」としては適さないと判断し、ご紹介をしませんでした

【NETDUETTOで練習を行う場合】

  • バンドメンバーの通信環境を揃える
    • 有線LANでの接続
    • IPv6の通信環境
  • オーディオインターフェースの使用を推奨
  • PCや音響等の基礎用語知識が推奨

環境や設備に左右されるとはいえ、バンドメンバー全員の環境がぴったり一致した場合には第一候補として考えられるため、一度試してみても良いかもしれません

録音マイクについて

iPhone・iPadでの録音の場合に、「付属イヤホン(EarPods)よりも本体マイクを使用した方がよいのでは?」という意見を頂きました

今回、iPhoneユーザーには、GarageBandを使用した録音を推奨していますが、付属のイヤホンを接続した場合は「Gainの自動調整」がデフォルトでオンになります
そのため、音割れやレコーディング時のノイズが減り、ある程度クリーンな音源が録音でき、mix時にまとめやすいことから付属イヤホンをおすすめしています

逆に、ある程度mixに自信がある方や、Bass・Percなどは音質の良好な本体マイクで収録してみても良いと思います

※本来であれば、オーディオインターフェース+マイクでの収録が理想ですが、現在オーディオインターフェースも在庫がかなり少なくなっているようです
まずは手元にある付属のマイクや本体マイクの音質でトライしてみてください


まだ実験中の部分もあり、今後この記事をどんどん更新していく予定でいます

「こんな方法もあるよ!」「こうしたら上手くいったよ!」などのアイデアがあれば、各種SNSやLINE公式アカウント、メールなどでぜひお知らせください

コロナに負けず、楽しくアカペラできますように!

Komei


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